2012年9月
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あるとき、庭で植木の手入れをしていたら、アゴのあたりが無性にかゆくなりました。鏡を見ても手
で触ってみてもとくに何の変化もないのにやたらかゆいのです。
チャドクガかもしれないので、念のために、ガムテープで痒いところをペタペタ押し当てました。それでも、いつまでも痒いので鏡を見てみたら、赤いブツブ
ツが・・・
蚊が多かったので長袖に長ズボンン、首にはタオルを巻き、完全防備のつもりでしたがやられてしまいました。
庭を調べてみたら、ツバキの木にケムシが群れていました。
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やはり、チャドクガの幼虫です。これにやられたようです。コツンと木の幹にスコップが触れた途端、ツーと何匹かのチャドクガ
の幼虫がクモのように糸を出して落ちてきました。これではたまったものではありません。
毒針はどんなものか捕まえて死んで、しばらくたった幼虫を顕微鏡で見てみました。すると細かい毛がびっしりと生えていて、長いものと短いものがあります
が、どうも写真の黄色くなっている短い毛が怪しそうです。これでは肉眼では見えないし、タオルも突き抜けそうです。
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赤い斑点は、
胸や顔まで広がってしまいました。ともかく痒い!何か弱める方法はないか試してみました。
市販の痒み止めの薬は、一時的にはおさまるがすぐに痒くなりました。よく効いたのがティー・ツリーの精油でした。これも限界があり、匂いもあるので外出
には向かなそうでした。
そこで見つけたのが温める方法です。
47℃に設定したシャワーを痒いところにかけるのです。かけた途
端、ものすごいかゆみがあるのですが、そのうちスーッと消えていきあとは赤い斑点は残る
ものの痒みはなくなりました。これを何回か繰り返して3日目には、すこし赤い斑点は残っていましたが痒みは全くなくなりました。一週間もしたら、赤い斑点
も消えてしまいました。
後で調べたら、チャドクガの毒はタンパク質で、50度以上で分解するとのこと。温めることにより皮膚の活性と、ひょっとしたら毒の分解があるのかもしれ
ません。
チャドクガにやられたとわかったら、余計なことはせず、熱いシャワーで洗い流すのが一番なのかもしれません。そして熱いシャワーをかけることによって痒
みは、確実に消
えてしまいます。
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より簡単な対
処法がありました。それはヘアードライヤーで温める方法です。
やり方は簡単、痒い所をめがけて温風を吹きかけます。もちろんやけどをしない程度の温度になるように皮膚からドライヤーまでの距離を加減しながら温風を
あて、すると刺された部分だけ猛烈に痛痒くなります。その痛痒さは頂点を越すと急激に静まります。これで治療完了です。その後かゆみは無くなり2,3日で
跡形もなくなります。
痛さの頂点まで我慢できない場合は、しばらく時間を空け、何度か同じことをします。こうすれば同じ効果があります。
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温水シャワー
やヘアードライヤーは大人は使えても、小さな子には無理ですね。
そこで小さな子にもできるチャドクガにやられた時の体験的便利術。
煎じたドクダミの葉をお風呂に入れる方法です。ドクダミはできれば自然な林に生えている花が咲いているころのものが効果があるようです。これを数株採取
し、これを煎じたものを風呂に入れ入浴するだけです。1回入るだけで治る場合もありますが数回入れば確実です。 ドクダミはこの他、アルコール漬けにして
使うなど様々な方法があるようですが、これはまだ確かめていません。
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