なんでも研究室

ミミズあれこれ

畑や山で実際にミミズを探す



 
高台の畑の脇と植え込みの木の下にいたミミズ  北隆館「新日本動物図鑑」(上)記載の特徴と一番近いのは
おやまみみず
 Pheretima oyamai
●2000年10月21日
  鎌倉最北部の関谷にある畑作地帯にいたミミズです。
 体長20センチ前後、太さは6〜7ミリ程度で長細いミミズです。背は暗褐色、腹面は明るい灰色。
 環帯の色はミルク色。
 第5節と6節、6と7、7と8、8と9節の間に受精嚢孔がありました。
 雄性生殖孔は特別の特徴は無く一対あります。
 

 

●2000年10月28日
 アベリアの植え込みの下にいたミミズです。
 体長は長いので30センチ近くにもなり、幅は7mm前後。全体の感じは縞々があり、フトスジミミズによく似ているのですが、フトスジほど縞模様が鮮明でなく、くすんでいます.腹面はやはり灰色ですがこれもフトスジほど明るくありません。また、頭部の背面の縞模様は、ほとんどわかりません。受精嚢孔がY、Z、[体節の前後に4対あります、はっきりわかるのは3対です。
 雄性生殖孔は単純な形のものが一対あります。
 ということで上記の特徴と一致しました。確認のため両方のミミズを見比べましたが完全に一致しました。 
 
 
図鑑との比較
 高台の畑の脇と植え込みの木の下にいたミミズ おやまみみず
 Pheretima oyamai
体長
約200〜300mm
約232mm
体幅
6〜7mm
約7mm
体節数
 
121位
背面色
 暗褐色
 暗褐色
腹面色
 明るい灰色
 鮮明な灰色
環帯  14、15、16、節間溝なし 14、15、16、節間溝なし
受精嚢孔の位置
5/6
5/6
6/7
6/7
 7/8
7/8
 8/9
8/9
4対
 4対
背孔の始まり
 
12/13
雄性生殖孔
 18の剛毛線上  18の剛毛線上やや側方に偏在
 
両孔間に8位の剛毛あり
 
ときに雄性生殖孔を欠く
性的乳頭状突起
 不明
 18の腹面剛毛線前方
その他
   

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