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ミミズのな ぜ?




なぜ沢山のミミズが道路で干からびて死んでいるのですか

 ここで云うミミズ は、陸生の大型ミミズのことで、水生ミミズは対象としていません。
また、ヒメミミズや成体でも小さいさなミミズは除いています。シマミミズなどのツリミミズも対象としていません。日本に生息する主にフトトミミズのお話で す。
 まず、ミミズは、その習性としてある地域にすむミミズのうち、一部の冒険好きのミミズが新天地を求めて移動します。
移動する時期・季節やタイミングが種類によって違います。

 ある種類の地表にすむ(表層生息性)ミミズは、夏のある日に一番多くの数、移動しようとします。ヒトツモンミミズ、アオキミミズ、ハタケミミズ、フトス ジミミズなどです。
ある日とは、月齢が23あたりで年によって、日にちは違いますが、ほぼ毎年繰り返される移動です。地表が乾いていようが湿っていようがおかまいなしに移動 します。ただし、この時、雨が降っていると移動は断念するようです。どうやら雨だとおぼれたり、流されてしまっておもうように移動できないからのようで す。
 一般的にミミズは雌雄同体で、それでも交尾(ミミズの場合は交接と言っています)をして精子の交換をします。
 しかし、この月齢で移動するミミズたちには、ほとんどオスの交尾器が見当たりません。どうやら単為生殖で子供が生まれます。ある動物は、月齢を合図に生 殖のため行動する者もいますが、この場合はちがうようです。
さらに移動するミミズは、成体もいればまた、大人になりきらないミミズもいます。


 また、ある種類の地中に巣穴をつくるタイプのミミズは、雨の日のあと地表が湿っているときに移動します。月齢とは全く関係なく必ず雨の日のあと2、3日 のうちに移動します。このミミズは、普段は巣穴から離れず、夜間は巣穴に半身を入れ、もう半身を地表に出し、地表の有機物を食べたり、近所のミミズ同士で 交接します。しかし、地表の湿り具合によっては巣穴から離れるミミズも出てきます。そして、雨の後にはより多くのミミズが巣穴から離れ、移動します。

 それぞれ新天地を求めて移動したミミズのうち運のよいミミズは、新しい住みかで、また子孫をふやしていくことになります。
しかし、運の悪いミミズは、移動途中で鳥や昆虫に食べられたり、道路で干からびて死んでしまいます。ミミズは体表面を絶えず濡らし皮膚で呼吸しているため 乾いてしまうとたちまち死んでしまうからです。
そして、時間がたち地中や枯れ葉の下に隠れられなかったみみずは、昼には太陽の紫外線にさらされやけどして息絶えます。
こうしたミミズたちを私たちが目にすることになります。




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