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なんでも研究室
地震とマツタケとミミズ
20 年間のミミズ の様子

 
 地震との関連はないか、ほぼ毎日カラスやミミズの動きを観察してい ました。
 1999年から約1年間の地震の発生直前のミミズの様子に異常な変化はありませんでした。また、Webでミミズの異常行動があったという証言を検証して みても一部を除きミミズの生態に基づく現象で地震とのはっきりした相関は得られませんでした。そして、2011年3月11 日午後 2 時 46 分ごろ、発生したマグニチュード 9.0の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について、神奈川県鎌倉市の観察地では飼育ミミズもフィールドのミミズも、前後1,2カ月では気になるよう な変化は全くありま せんでした。カラスもいつも通りの生活の様子でした( 以上についての詳細はこちら )。
 しかし、毎日のミミズの路上への出現(徘徊)数の推移を俯瞰してみて気づいたことがありました。それは大地震が発生した2011年の前年と前々年のミミ ズの出現の様子と2011年以降のミミズの様子です。ミミズの種類はヒトツモンミミズなど表層生息性のミミズです。
 1999年から、ミミズの出現の観察を夏も冬も1年間を通しほぼ毎日行っていました。すると10年近くはほぼ毎年夏に出現の山があり、しかもピークは下 弦の日付近でした。ところが2009年と2010年は出現の数が少なくなりさらにピークらしいピークがありませんでした。震災のあった2011年の夏は、 待っていたかのように沢山の出現がありました。ただしピークは下弦のころではなく満月のころでした。以降、毎年のピーク日は定まらなくなりました。 2018年以降はフィールドでの観察を終了し、実験室での飼育による観察に切り替えていて、装置や飼育方法の試行錯誤が続いています。
1999年から2004年までは鎌倉市の仮称 E地点で観察をしていましたが、そこが崖崩れのため一時観察できなくなりさらに復旧以降は条件が変わってしまったため、そこから約100m程離れた仮称T 地点で観察を継続しました。


 
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