やっ
ぱりカラスは友達でない!
1997年10月27日(月)
東京は西新宿の朝、7時すぎ、ごみ集積場に沢山のカラスが集まっていました。
たまたま、デジタルカメラを持っていたので、カラス達を撮ってやろうと立ち止まってカバンの中を探していました。
すると私の頭になにか水のようなものが降ってきました。
ここまできたらもうお分かりですね。
そうです、手で触ってみたら白いのやら黄色いのやら、鳥(とり)のフンです。
上を見たら照明灯に とまったカラスがバカァーとこちらに向かって言ったような気がした。
やっぱりカラスは友達でない!
貝?
を落として割るカラス
1997年2月8日(土)のことです。
いつものように藤沢の海岸沿いを自転車で走っていたらコチンと音がす
るので見ると、休園中の鵠沼(くげぬま)ガーデンプールのプールサイドでカラスが何かを咥(クワ)えては三、四メートル飛び上がってそれを落とし、割って
いました。テレビでは、カラスがあのように貝を割るのを見ましたが本物は初めてです。
あ
そぶカラス
裏山(鎌倉市玉縄城跡)には、陽が沈みかけると、たくさんのカラスが
ねぐらに帰って来ます。
その日もいつものように騒がしくカラス達が南のほうから帰ってきました。
裏山を見ると一羽のカラスが林の中に垂れ下がった一本の蔦(つた)に逆さづりになってぶらさがり振り子のように揺れ
いるのです。
釣り糸が絡まって、もがいているようにみえたので『ひょっとしたら助けに行かなくてはならないかな・・・やれやれめんどうなことに
なりそうだなあ』と考えていたらやがてそのカラスはパッと飛び降りました。
するとこんどは、別のカラスがやってきてクチバシで蔦の上のほうに、足ではなくクチバシでくわえてぶら下がり、手すりを滑り落ちる
ように上から下へツツーと滑っていき、先端まで来ると、さっきのカラス同様パッと飛び降りました。するとまた別のカラスが再び逆さづりになってブランコを
始めました。
何度か交代したのち飽きたのでしょうか皆で山の奥のほうに騒がしく飛び去りました。
私はしばらくカラスたちが何をしていたのか考えてみましたがやはり遊んでいたのだという結論に達しました。
子
供をからかうカラス
東京都世田谷区の小田急線の近くに代田八幡という神社があります。
こ こにある大きなケヤキの木に昔カラスがいました。
このカラスは木の下を子供達が通ると「バカアー、バカアー」と鳴きました。
こういうカラスはたまにいるようですが、ここのカラスはちょっと違います。
子供達がカラスをからかうつもりでまねをして「ばかー、ばかー」と言い返すと、すかさずこのカラスは「アホー、アホー」と言い返し
てくるのでたいがいの子供はこれで黙って行ってしまいます。
これは本当の話です。
おおかたの生き物はすべての生態のメカニズムが子孫を残すために組まれているようです。
すべての行動が合理的に説明がつくのです。しかし知的な動物や生産性の高い動物では目的のない“遊ぶ”という行動をするようです。
人やイルカやサルがそうです。
きっとカラスもそうとう知的で食う事にさほど困らない生き物ということでしょうか。
ツ
バメとカラスとムクドリ
浦
島太郎の気分
夏、真っ盛りのある日、いつものように自転車で藤沢市内の引地川に沿
ってにツーリングをしていました。
藤沢の長後のあたりでした。
ガソリン スタンドの横を通りかかった時、ふと見ると、スタンドの若い店員が竹ぼうきでカラスを追いかけていました。
カラスは飛びたてずスタンドの中を逃
げ回るだけのようでした。
それを店員達が遠巻きに眺め喜んでいるように見えました。
『みんなでカラスをいじめているのか、しょうがないな』と思いながらそのまま通り過ぎましたが、いつものおせっかい
の虫がペダルを踏む足をとめました。
スタンドまで戻り、竹ぼうきを持っている青年に、心の中では『こらあー、野鳥のカラスをいじめちゃ駄目じゃないか鳥獣保護条例
(そんなのあるのかなあ)違反だぞ、しょっ引かれるぞ』といいながら声に出したのは
「飼っているカラス?」
で
した。
カラスが逃げ込んできて出て行かなくて困っていて、追い払おうにもみんなカラスが恐くて困っているのだということで
した。
・・・さてどうすれば良いのか、ただ追っても回りは自動車だらけで飛ぶ元気のないカラスは轢かれてしまうだけだし困ったもん
だ・・・。
私が捕まえるしかないかということで、給油メーターの日陰で休んでいるカラスの方に行きしゃ
がんでカラスに声をかけました。
「どうしたんだ」
するとカラスが
「カアー」
あまりにタイミングがいいので
「暑いのか?」とさらに聞いて見た。
すると、すかさずカラスは
「カアーカアー」
「ここにいたら危ないじゃないか」
「カアーカアー」
「どこか涼しい所へつれてってやるから、つつくなよ」
「カアーカアー」
ちゃんと答えるのにはびっくりしました。
小さくはないがそれ程大きくもないので子供のカラスのようでした。
どこも怪我をしている様子もなく、暑さで参っているようでした。
暑い日が続いており、その日も気温は三十五六度はありそうでした。
そっと両手で捕まえました。
とくに暴れる様子 はありませんでした。もちろんつつこうともしませんでした。
道路を渡って森の木陰に連れていき放してやるとゆっくりと森の中に入って行きまし
た。
ガソリンスタンドの人達にも別れをつげ、引地川の上流を目指しました。
(カラスの恩返しにはまだ遭ってはいません。)
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