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フトミミズ 一匹だ けで子ができるか?
単 為生 殖parthenogenesisを 確かめる

 以前から不思議に 思っていたことの一つに、雄性孔の無いミミズがどうやって殖えているのだろうかというこ とがありました。これを確かめることにしました。
 雄性孔の無い、ヒトツモンミミズ、アオキミミズ、ハタケミミズではじめました。
(1)1年目 フィールドからミミズを採集し
(2)一匹ずつ別々に育てる。この遺伝子を取っておく。
(3)2年目 生まれた子ミミズも一匹ずつ別々に育てる。この時点ではフィールドで精子をもらって生まれた子かもしれないので単為生殖とは言い切れない。 ただ、生まれてきた子ミミズの遺伝子も採り、親子関係を確認する。
(4)3年目 子ミミズから孫ミミズが生まれれば、単為生殖の確認が一応出来るはず。もちろん遺伝子も調べる。

飼育条件下ではあるがフトミミズのライフサイクルも確認できるはず。いったい、いつ生まれてどのように成長し、死ぬのか。卵は、いくつ生むのかなど。

単為生殖確認の飼育 実験開始
2006年7月2日
ひとつの袋に一匹だけ入れて子供が生まれるかどうかの実験を始める。ヒトツモンミミズ5個体、アオキミミ ズ4個体、ハタケミミズ2個体、比較用に養土だけの飼育床1つ計12個の飼育床で開始する。
入れる腐葉土は電子レンジで加熱した。
さらに遺伝子を見るために、全て自切を促し尾部をアルコールに保存した。死骸はすぐに消滅するし、一生の途中で標本化すると自然の産卵とはならないので自 切による尾部のみのサンプリングとし生きている本体は飼育袋に戻した。一ヵ月後くらいに生存を確認することにした。

腐葉土 1000cc

培養土 2300cc
袋番号 種類 体長cm 体重g 備 考
T1 ヒトツモン 21 7.7    
T2 ヒトツモン 18 8.3    
T3 ヒトツモン 18 7    
T4 ヒトツモン 19 7.6    
5 ヒトツモン 17 7.2    
6 アオキ 15 2.9    
7 アオキ 13 3.7    
8 アオキ 14 3.7 環 帯が割れていた 
9 アオキ 13 2.8    
10 ハタケ 15 4.6    
11 ハタケ 15 4.5    
12 なし     培 養土と腐葉土のみ 
13
なし


培養土 のみ




2007年2月12日・18日
半年が経過したので飼育袋を調べて見た。
袋番号 内容 観察日
1 1.5〜2センチ幼体15匹 2007/2/18
2 2センチほどの子ミミズ1個体がいた 2007/2/12
3 3センチほどの子ミミズ4個体 2007/2/12
4 4センチの幼体1個体、2センチ幼体8個体 2007/2/18
5 2から4センチ幼体11個体 2007/2/18
6 成体3個体、亜成体2個体、いずれも種未確認 2007/2/12
7 成体(環帯あり)の5から7センチ3個体、幼体2から5センチが10匹、成体の死骸1つ 2007/2/18
8 15センチの成体1個体(種未確認)と2センチほどの子ミミズ3個体 2007/2/12
9 成体(環帯あり)12センチ2個体・13センチ1個体、幼体2センチ10匹 2007/2/18
10 8センチほどの亜成体3個体 2007/2/12
11 幼体4個体 2007/2/18
12 視認できる生物皆無、他の袋にはヤスデやヒメミミズが散見できる。 2007/2/18
13
同 上
2007/2/18


2007年2月19日
それぞれの飼育袋で生まれた子ミミズを一頭ずつ別々の飼育袋に分け、単為生殖実験の本格開始。


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