★atelier mochamura
なんでも研究室
ミミズあれこれ
ミミズの
オシッコで木を育てる
その1
 ミミズのオシッコは 肥料になるのか<パパイヤの育苗>
ミミズは、口から土壌と一緒に有機物を食べ、消化しないものは団粒状に肛門から出され、消化したものは、液体として排泄されるということで、これが肥料と なるのか実際に試してみました。 
 1999年5月16日に植えたパパイヤの種から5センチほどに成長した苗を二グループに分け、一つのグループだけミミズのオシッコを約1ヶ月間に2回ぐ らい20ccずつかけました。 
結果は下の写真のように約1ヶ月ほどで大きな差が出ました。

 
1999年7月11日 
はじめの状態。発芽から約2ヶ月 
の苗。


1999年8月15日 
右のトレイの苗には2回ぐらいミミズ 
のオシッコを20ccほどかけました。 
右のトレイの苗は1から2割り成長が 
早く丈夫に育っています

  
 



ミミズは普通のプランターで飼っていて、この底から出てくる液体をオシッコといってますが、台 所ごみに含まれている水分や堆肥化する過程で出る水分も入っているためこの影響があるかもしれません。 いずれにせよ、肥料にはなっているようです。

 


その2
 ミミズのオシッコで 木を育てる



2000年7月28日 
フィージョアとパパイヤ、ライチを種から育てていますが、早く実を食べたいのでミミズのオシッコをかけてみることにしました。それぞれ、右の株はただの水 だけにして、左の株は週に一回程度ミミズのオシッコ(=ミミズコンポストから出てくる液体)をかけることにしました。とくにライチは化学肥料では肥料焼け してしまうのでこの方法での効果を期待しています。 

2000年8月22日 
 うっかりしていました。原液をかけてしまいました。葉の先が黄色に変色してきました。ためしに原液のPHを調べたらPH8でした。 
 約10倍に薄めて使うことにしました。



《ちょっと寄 り道》
 ミミズの「オシッコ」をペットボトルに入れて保存していたら、色々な現象が起こりました。 
 あるものは、内圧が減ってきたらしく、ペットボトルがへこんでしまいました。 
 またあるものは、ふたを開けたとたん、まるでビールのように泡がぶくぶくと出てきました。 
これはまさにあの醗酵ではないでしょうか。 
 ミミズの糞もそうですが、細菌、酵母、カビ等の微生物によって、アルコール、有機酸その他に変化する現象つまり発酵が、ミミズのオシッコと植物の関係に ついてのキーワードのような気がします。 
 じつは、この酵母・酵素はビール、ウィスキー、ワイン、日本酒、チーズ、乳酸飲料、味噌、醤油、納豆、紅茶、パン等々、私たちの生活に無くてはならない ものばかりです。この酵母・酵素についてもっと調べてみたいものです。 
 《もう一本、寄 り道》
 ミミズの「オシッコ」は肥料になることを確かめましたが、フンのほうは どうでしょうか。
 よくミミズの糞は肥料になるといわれていますが、シマミミズの糞はフトミミズのような団粒構造とはならず、普通の黒土などと混ぜても用土がベトベトにな り排水も悪くなり使い物になりませんでした。
 また、さらに腐食が進み多少の熱が発生し根もいためるようです。これはカブトムシの幼虫のフンも同じでした。
 カブトムシの幼虫のフンの場合は、これをさらに二次発酵させたものが良い肥料となります。シマミミズのフンも同じかもしれません。
 ということでシマミミズのフンの扱いは要注意です。

  
つづく 

 みみずあれこれの最初に戻る



  ご意見、ご感想をお寄せ下さい。newdoraeman@hotmail.com

 なんでも研究室メニュー画面に戻る  



 工房”もちゃむら”の 総合案内所へ 

ミミズに関する情報があり ましたらゲストブックにお寄せください。 
ゲストブック へ行く
 (ミミズに ついてやその他のことでもどうぞ)
★ 過去ログ
Copyright (C) 1996-2003 Atelier Mochamura All Rights Reserved    ★atelier mochamura