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ミミズあれこれ
    
なんでも研究室 

Sir Sebastian 

ミミズあれ これ

みみずは鳴くか?
鳴いてほしい!
  ミミズは鳴くのだろうか、鳴かないのだろうか。自分で鳴くところを探してみたり、ネットで情報を寄せてもらったりしています。

 だいぶ暑くなってきた初夏。まだキリギリスなどの夏の虫は鳴かないはずの 夜。それまでガタンゴトンと騒がしく走っていた夜汽車が田舎の駅に停まったとき、 一瞬の静寂の後、外の闇の中のそこらじゅうからヂーヂーと鳴いているのが聞こえてきました。
 みんなあれはミミズと思っていました。
しかし、鳴いている姿を見たことはありま せんでした。そ こで我が「もちゃむらなんでも研究室」では、鳴いている現場を押さえる事にしました。
「ピ チャピチャ」「プチプチ
ミミズコンポストの「ミミズの声」

 まずは、ミミ ズコンポストで 活躍しているシマミミズに似たミミズの「鳴き声」かもしれない音を聞いてみることにしまし た。
 しまみみずの いる野菜くずの中にマイクをいれて聞 いてみました。クチャクチャというかピチャピチャというかプチプチというか、いつものぞくと聞こえてくる音です。
原 因不明の音 

←ここをクリックし MP3プレーヤーで聞いてください。

←MP3プレーヤーのない方はここをクリックしてみてく ださい(500KBのWAVファイル)。 
 

  このまま終わらせる「な んでも研究室」ではありません。ガラスのコップにシマミミズを一匹入れて、マイクを突っ込みました。ミミズは走り回りますが、あのピチャピチャは聞こえま せん。このミミズがガラスに口を押し付けて、また離したりするときや、口を開け閉めするときでも聞こえませんでした。
 こんどは、この中に半ば土にな りかけている 湿ったコンポストを入れました。ミミズは、この中にもぐりこんでいきました。すると聞こえてきました、あの音が。
 コップのガラス越しに見たミミ ズのコンポスト 中での進み方は、まず口を広げて前を押し広げたり、食べてしまうような動作をして、さらに頭部を尖らせて突っ込んでいき、つぎに頭部全体を膨らませまし た。これでトンネルが広がります。さらに、先に進むとき、膨らんだところがちぢみます。このときピチっと音がしました。つまり、 コ ン ポストからミミズの体が離れるときピチっ とかピチャッとかの音がしたのです。そのほか、ミミズが無理矢理進むため、コンポストに裂け目ができるときも音がしているよ うです。
 これで、なぜミミズコンポスト をのぞいた時に 特にあの音が強めに聞こえるかがわかりました。ミミズがトンネルをあけて逃げるときの音だったのです。
 音の原因を探っていたおまけで シマミミズは、 地上では伸び縮ぢみすることにより前進後進しますが、土の中では伸縮運動だけではなく極端な伸縮のため蠕動運動にもなっていることもわかりました。
 
「ヂー」 という草むらから聞こえる 「ミ ミズの声」をたしかめる    
  む かしから、あれはミミズの鳴き声だと思っていた、あの草むらから 聞こえるヂーという音。たしかめてみました。指向性の強いマイクを持っていざ、鎌倉の草 むらへ!
 聞こえてきました。チーとも ヂーとも聞こえる 音が。たしかに、草むらの地面のほうから聞こえます。だんだん近づいていくと、ヘッドホンから聞こえる音は、チーからブーンに変わってきました。先日、同 じようチーと聞こえるほうに近づくと、この音が聞こえていました。そのときは、電柱のトランスか何かの電気の誘導によるハム音(雑音)と思い、出直すこと にしました。今回も、聞こえてきました。これは、雑音ではなく、あの音源からチーという音と一緒に聞こえているのです。マイクを通さないとあまり気づきま せん。


 これが遠くではチーと聞こえていて近づ くとブーンと聞 こえる音です。

 ←MP3が再生可能な方は、ここをクリックしてください (236KB)


 近づけ ば、ちかづくほど ブーンの音は強さを増し、ついには近づきすぎて鳴きやんでしまいました。波形を見ると、チーという音は6,000Hz(ヘルツ)ぐらいでした。バイオリン の最も高い音が2,800Hz(ヘルツ)、パイプオルガンのそれが8000Hz(ヘルツ)だそうですから結構高い音です。一方、ブーンという音は70Hz (ヘルツ)くらいでした。
 あまりにも変な音なので、肝心 の正体を突き止 めるのを忘れてしまいました。こんどは、現場を押さえます。ミミズがどんな格好で鳴いているかを・・・・・・・

 もう一度、音の分析をし てみたら、編集 時にフィルターがかかっていたため高い音がカットされていました。フィルター無しで聞こえるようにしました。高い音の周波数をみると12000Hz(ヘル ツ)もあります

●2000年5月23日
  夜、音のするところにい た虫です。みみずでもオケラでもありませんでした。でもこのキリギリスのような虫には、幼虫なのでしょうか羽が見当たりません。これでは鳴くことはできな いはずです。たまたま、音のするところにいただけでしょうか。ますます、謎が深まるばかりです。

 

●2000年5月28日
虫の音WORLDの橋本さんに教えてもらいました。

 http://www.asahi- net.or.jp/~UN6K-HSMT/


写真 の幼虫はキリギリス科のヤブキ リの幼虫です。
成虫のオスは鳴きますが、幼 虫は鳴けませ ん。

広くミ ミズの鳴き声と言われているの は迷信ですが
鳴き声の主はキリギリス科の クビキリギスか シブイロカヤキリモドキです。
クビキリはジーンという非常 に高い鳴き声 で、シブキリは
よく似ていますが、少し低く しゃがれた鳴き 声です。

また、 オケラも春から秋の夜に土の中 で鳴いていますが、こちらは非常に低い
鳴き声です。

 

  と いうことで、人(虫)違いでした。もう一度チャンスがあったら探してみま す。ただ、いつでも鳴くということではなく気まぐれなのでなかなか条件が合いま せん。
 

と りあえずは、ミ ミズが鳴くかどうかは分りませ んが
 ジーという音の主(ぬ し)は
キリギリス科のクビキリギス
キ リ ギリス科のシブイロカヤキリモドキ
ケ ラ 科ケラ
だそうです。
●2002年5月24日(金)
 ついに「ミミズが鳴いてい る」現場を押さえました。
いつものように夜、ジーッと「ミミズ」が鳴いていま したので、両耳に両手をあて、音の出ている方向を見定めてライトをあてると、叢の中になにか緑のものがいました。そうですやはり、ミミズではなく鳴いてい たのはキリギリスのような虫でした。
ちょっと記念撮影のためウチまで来てもらいました。 その写真が下の写真です。なんと言う虫でしょう。
撮影が終わり、すぐに庭木に放したところ、そこで ジーッと始めてしまいました。近くで聞くと耳が痛いくらい大きな音で、ここに居座られては、睡眠不足になりそうなので、山のほうに行くように追い立てまし た。するとすばやく飛んでゆき、ちゃっかり山の方でまた鳴き始めました。ともかく鳴いているといわれているミミズの正体のひとつはこの虫でした。
  どうやらこの虫は、キリギリスの仲間でクビキリギス Euconocephalus thunbergii という虫らしい。クビキリギスは,秋に成虫になって,そのまま成虫の状態で冬を越し,春から初夏にかけて再び鳴き,卵を産 むそうです。
  噛み付いたら、なかなか離さず、無理に引っ張る と首が切れてしまうためクビキリと言うそうです。また口(大あご)が赤いので、チスイバッタ、アカグチなど と呼ぶ地方もあるそうです。
 
地面の中からジーっと聞こえる音を発見!「ミミズの声」か?
  2003/6/15最新のミミズの鳴き声?
  ゲンジボタルを見に行っ た帰り道、排水溝のほうからジーっと言う音がしていました。コンピュータの冷却ファンが壊れかかったような音でした。
 ドンと足踏みするとその音は一 瞬止まって、ま た続けたので機械ではなさそうです。音のするところを確かめると、排水溝の末端の排水マスの土の中からでした。
 そこにミミズがいるのではない かと掘り始め た。もちろん音は止まってしまったが、掘っても掘っても何も出てきませんでした。
 翌週、別の場所のホタルを見に 行った帰り、今 度は畑の中から同じ音が聞こえてきました。やはり、畑の土の中です。今度は、ビニールをかぶせてある下にいるようで土をたたいても一瞬やむだけで鳴り止み ませんでした。
畑なので掘るわけにも行かず録音 で我慢しまし た。今度は「ミミズ」を見つけるぞぉ〜。

土の中から 聞こえた音。
 ←MP3が再生可能な方は、ここをクリックしてください (237KB)


2003年6月 27日
 もう一度挑戦です。出かけたのは湿地の ある場所。何カ 所かで、あの聞き覚えのある声が聞こえてきました。近づいてみると湿地の草むらの中に、ミミズの出入り口のように土が少し盛り上がったところがありました (写真@)。たしかに音は、ここから聞こえてきます。土をどける声はやんでしまいました。ただ回りに逃げた様子はありません。土の下には地表のすぐ下に 20から30センチほどの長さに横穴が続いていました。さらに中央からは斜め下に直径2センチほどのちょうど大人の指がスッポリはいるくらいの孔が空いて いて(写真A)深さは10センチ以上はありそうです。また正体を確認できませんでした。
▼写真@ ミミズのフンカイのように土が少し盛り上がっていた。土の小さな塊の隙 間 から下の穴がのぞける。この隙間から音が聞こえてきた。
  
▼写真A 写真中央にあるのが直径2センチほどの竪穴
「ギョ ロ」というミミズが”ギュッ”と鳴く!?  谷 本雄治 著 株式会社ア リス館発行「ミミズが鳴くってほんとう?」で太くて青いギョロというミミズは、「ギュッ」と鳴き、また掘り出したときには「キュッキュッ」とも鳴く、とい うのが紹介されていました。栃木県や福島県にいるそうですが、是非聞いたり見たりしたいものです。このことについてご存知の方newdoraeman@hotmail.com までお知ら せください。

「キュ」か 「ギュ」
群馬県前橋市にお住まいの kakiさんからの貴重な情報です 2011年9月2日

 今年 (2011年)始めから土地を借りて家庭菜園を始めました。
その土地には土を掘ってもミミズがいなかったので捕まえてこようと思い、近所で200匹位(100までは数えた)を捕まえてきました。
 そいつを放すときに「キュ」か「ギュ」っと言う音がして「ミミズって 鳴くんだ〜」とビックリしました。
 みみずは鳴くか!のページにあるように捕まえたりしたときにないたわけではなく放したとき一度聞こえただけでしたが確かにミミズから聞こえました。

 そのミミズ達は7月にお寺の庭の草むしりをした草を積んだ山の下に集まってきた太いミミズ達で太くて青いやつがいたかははっきりおぼえていません。
 シマミミズでミミズ堆肥を作っているのでシマミミズではないと思いま す。


「ビキビキビキ」
愛知県での ヨシノボリさんの情報です。(2012年3月19日掲載)
 私は過 去にミミズは鳴くのか?に、疑問が有り調査致しました。
 ご く一般的に知られている(ジージージー)ではなく(ビキビキビキ)という鳴き声でした。正確に言えば、鳴くと言うより体の一部分を使って音を出すほうが正 しい でしょう。
 で は、その観測方法について説明します。まず、一般的に売られている肥料土をバケツ半分程、これは、余計な生物を少なくする為の配慮。そこに入れるミミズの 種類が重要!
 私 が選択して選んだのは、ドバミミズ。いわゆる(太い奴)で、その中の種類、学名は不明。それを30匹程を入れ、脱走を防ぐ為にサランラップで上から覆い、 幾つもの穴をあけて窒息を防いだ。それを部屋に置き観測開始。
 季 節は初夏、そして2日目の夜中に鳴きだした。あわてて確認するも、僅かな光や振動で一瞬にして潜ってしまう。結局、近くで見続ける事に…
 そ うして、鳴いている状態を僅かな光の中で確認できた。地面から1センチ程 では有るが、ミミズの本体?突起部?が何十ヶ所も出ていて、一斉に少し見えている部分が振動している様にも見えた。
 こ うして、ミミズが鳴く現象を確認出来た。又、その音はクビキリやシブキリとはほど遠いもので、他に近い音を出す生物も知らないのが現状。それ故、すぐに判 別出来る音でも有る。

 ミミズが地面から出ていたのは複数のミミズで、大きさ、形、色などは特に普通の釣りに使うドバと変わらず、音の響く範囲は、大方10mは聞こえるそうで す。また、この音は、クジラが発する音波に近い音だそうです。

 
ミミズが鳴いている のを目撃されたり、録音したり、ビデオに撮れた方、是非ご連絡ください。
E-mail  ateliermochamura@gmail.com

 
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