むかし、小学校で先生から「ミミズにオ
シッコをかけるとオチンチンが腫れるよ」と教わりました。だから、このことは、「はちに刺されたら痛いよ」と言うようなことと同じようにあたりまえで、遊
ぶ上で気をつけなければいけないことの一つでした。
しかし、これは「汚い手でオチンチンを触ってはいけない」とか
「農作物と土にとって大切なミミズを護る」ための言い伝えで、実際にミミズにオシッコをかけても腫れたりはしないというのが本当だと言われています。
たしかに、バイキンのついた手でオチンチンを触わらないようにしたり、ミミズを大切にするためであることは、そのとおりだと思います。でも最近ミミズを観
察するようになって、ひょっとしたら本当かもしれないと思うようになりました。それは、次の点からです。
@ミミズは
液体を出す
あるとき、ヒトツモンミミズを観察し
ていたら、土の中にモグっていきました。そして、頭隠して尻隠さずの状態で尾部だけ外に出していました。ちょっといたずらでつついたらビュッと白い液体を
背の部分から噴き出しました。このときはせいぜい1〜2センチ程度しか噴出しませんでした。ただしぶきはもう少し上がったような気もしました。
またノラクラミミズも背から白い液が
にじみ出てきます。シマミミズも黄色い液が出てきます。このことからシマミミズのことを黄色い血=キジというそうです。とぐろを巻くクソミミズはシャベル
などで土を掘っていて見つかると泥のような黒緑色の液体を尾部からビッと噴出します。のたくりまわっているので上に向かって噴射することもあります。
そして極めつけは、フタツボシミミズです。やはり尾部の背
から黄色い液体を出しますが、これは本格的です。液体はしぶきや霧状になって四方に飛び、見えているだけでも10センチ以上は飛びました。さらに、ヨコハ
ラトガリミミズに似たミミズが、尾部の背孔から注射針の空気抜きをした時に中の薬が飛び出すときのように一筋の液体を10センチメートル以上の高さに放射
するところを目撃しました。土を掘ってミミズの採取中でした。透明の液体のような気がしましたが、液体は土の表面に落ちたので色を確認することは出来ませ
んでした。結局そのミミズは直後に自切してしまいました。両方とも風でもあったら、もっと飛ぶでしょう。ただ驚かすためだけなのか、それとも何らかの有害
なものなのかそこが問題です。
Aミミズは土臭く、近くで嗅いでいると目が痛くなったり気分が悪くなる。
ミミズの種類を見極めるにはルーペで
覗き込むのですが自分の顔とミミズとは超接近遭遇でミミズのニオイを直接嗅ぐようになってしまいます。
このニオイは、土臭くも有り、瞬間接着剤やタマネギのよう
な刺激臭を感じることもあります。そして目がいたくなったり気分が悪くなったり、頭が痛くなることがありました。ミミズのニオイの成分にはなにか毒性のあ
るものがあるのでしょうか。
B小さい子供
小さい子供が立ちションベンをしたと
きオチンチンと地面の高さはせいぜい高くて30〜40センチメートルでミミズから出る液体やガス化したものが届かないとは言い切れません。
C女の子
女の子の体験談もあるのですが、この
場合では普通「オチンチン」を汚い手で触ると言うことはないので、「ミミズが原因ではなく、ただ汚い手でオチンチンを触ったから雑菌で炎症を起こした」と
言う説は、当てはまりません。
以上からひょっとしたらと思うのです。そこで以下の点から調べ
たいと思います。ただ、実現する自信はありません。
○体験談を集める
○仮説を考える
○小児科や泌尿器科の先生に症例を聞く。
○ミミズの出す液体を化学分析する。または分析した文献を探
す。
○その液体と尿との化学反応生成物質を分析する
○土の中に別の原因がないか検討する。
○人体実験をする(腕の皮膚でのパッチテスト)
ということで、掲示板やメールに体験談など何か情報があり
ましたら是非、お寄せください。
|
体験談・証言 |
《証言その1》2000年11月24日
核心に迫る証言を得ました。
彼が小学校に入るか入らないかのとき友達と三人で遊んでいて、
ミミズがウジョウジョいるところへ皆でオシッコをかけたそうです。知らないでかけたのではなくミミズに狙いを定めて、わざとかけたのです。
そして彼のオチンチンは立派に腫れ、さらに彼だけではなく友達
二人も腫れてしまったそうです。いろいろなところを遊びまわり、手は汚れていたはずだそうですが三人同時に腫れてしまうと言うのも不思議なことなのでミミ
ズが原因かどうかで、ずっと彼は半信半疑でいたようです。
原因はともかく、「オシッコ+ミミズ=オチンチンの腫れ」が実
際にあったのです。しかも、三人同時です。さらに調査研究を続けたいと思います。
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《証言その2》2001年1月2日
新たに女性から貴重な情報をいただきました。内容は
「私が小学生の頃、ミミズにおしっこをかけたら
おちんちんがはれる。と聞き いとこ(男)と私(女)で実験しました。見事に腫れました。びっくりしました。ミミズにおしっこの話は、フグはなぜ毒で死な
ないか。という生物毒を扱った本でも読んだ覚えがあります。」
また、「皮膚のうすいところがひりひりってかんじでし
た。ねて起きたら腫れていました。一日くらいでなおりました。」 |
ということで、やはり、意図的にかけて腫れてしまったと言う
事例です。
しかも、男女を問わないと言うことです。
さらに、このことを扱った本があることも貴重な情報です。ありがと
うございました。
さっそく調べてみたいと思います。
|
《証言その3》2001
年3月24日
メールで体験談(証言その2)を頂いた方から教わった本にありまし
た。
いまでも多くの人が迷信であると思っているようなので少し長くなりま
すが引用します。
「で
は、「ミミズにオシッコをひっかけるとオチンチンが腫れる」とか「曲がってしまう」などといわれるが、嘘に違いないと思う人が多いと思う。筆者も子供の
頃、母からよく聞かされても、事実に遭遇するまでは信じなかった。しかし、痛むのは本当だったのである。
第一例は筆者
の少年時代(たぶん小学校三、四年生)、風呂場の床はコンクリートで、北西の隅に木製の湯船が四隅煉瓦の上に置かれていた。筆者が入浴中、湯殿に入ってき
た四歳年下の弟がミミズ目掛けて放尿すると、し終わるか終わらないうち、「オチンチン痛いよう」と繰返しつつ激しく泣き出した。あわててとんで来た父と筆
者は「痛くなるのは本当なんだね」と頷き合ったものだが、弟が諺を知っていたとは思えない。ミミズが煉瓦の下の濡れた所にいたものだとすれば、シマミミズ
と推定される。屋外に多かったフトミミズ科のものが、偶然侵入して来た可能性も考えられる。弟の局部は腫れはしなかったようだ。
第二例は、昭
和四十二年頃、経皮毒害動物の資料をまとめていて、信頼できるK教授(故人)に弟の事件を話したところ、「実は僕も徴兵検査(二十歳)の頃の経験だ
が・・・・」と聞かせてくれた話である。舗装した路上にいたミミズ(種不明)に放尿したら亀頭が痛くなったといい、錯覚ではないと念を押された。
筆者は幸か不
幸か経験したことがないが、経験した人は結構いても、話題の性質上、他人には話さないのではないかと想像している。恐らく放尿の刺激(塩分などの化学的刺
激および浸透圧や水圧による物理的刺激)によって分泌された成分が、硬い床面からの飛沫として局所の粘膜に到達し、発痛作用をするのではないかと解釈でき
る。
以上の二例か
らは、硬い場所の上にいるミミズによって、放尿とはほとんど同時に痛み始めるのが特徴のようで、原因種については明らかでない。」 |
<医
学博士の吉葉繁雄氏の書かれた「フグはなぜ毒で死なないか」株式会社講談社発行1989年6月29日第三刷(絶版)より>
この例で特筆すべき点は
@ミミズに放尿しすぐに痛くなった
Aシマミミズでの可能性がある
B痛みだけで腫れはしなかった
C大人でも発症した
D固い床面等からの跳ね返り説
です。特にCは興味深いところです。
|
《証言その4》
2001年10月10
日掲示板に寄せられた
ハンドルネーム「カールおじさん」氏の貴重な証言です。
愛媛県の南予地方からです。
こちらでは「カンタロミミズ」と呼びます。
名前の由来に付いては、子供の頃年寄りから聞いた憶えが
有るような無いような、あやふやなので・・・
雨上がりに山道を歩いていると、かなりの速度で斜面を
滑り降りてきます。
竹やぶの笹の朽葉の中でよく見かけます。
このミミズは危険で、触ると粘液を飛ばし目に入ると酷
い目に合います。
上下の目蓋が腫れて目やにが沢山出だし朝目蓋が開かなく
なりました。
ミミズにおしっこ・・・
何度か試しましたが、子供の頃腫れた回数は2回だけでし
た。
大人になってからも試しましたが、残念ながら1度も腫れ
ません。
*たまたま、写真を撮りましたのでHPに載せてい
ます。
小動物の頁 の 色々頁 です。
http://www4.ocn.ne.jp/~kaboccha/
|
カンタロことシーボルトミミズが飛ばした粘液が目に入ると大変
なことになるということと、二度もミミズにおしっこをかけて腫れた経験があるとのこと。これも貴重な情報です。
|
《証言その5》
2002年2月2日
愛媛のカールおじさん
から、またまた、貴重な目撃証言を頂きました。
昨年秋の林道掃除作業で側溝の掃除を担当したと
ころ、大量のカンタロミミズを見ることが出来ました。200mくらいの間に40匹までは数えたのですが・・・
やはりこのミミズを強く抑えると、体から非常に細い体液
の噴出が見られ、霧状になって漂いました。以前目に入って懲りているので鍬で押してみたのです。 |
噴射し、かつ、霧状に漂う点が重要なポイントです。シーボルト
ミミズの噴射液=体腔液の成分分析が必要なようです。
|
《証言その6》
2003年5月26日
大学の生物の先生か
ら耳寄りな話を聞きました。会津地方の言い伝えです。
ミミズにオシッコをかけてはいけない。なぜなら
ば、ミミズにオシッコをかけるとミミズは液を噴射するので、これがひっかかるとオチンチンがかぶれるから。 |
もうズバリの言い伝
えです。 |
《証言と仮説その7》
takkunさんが掲示板に寄せて下さった内容です
「私
も子供の頃かけて、腫れた経験があります。当時の小
学生のころ、私は科学万能主義?の生意気なガキでした。
「直接触れるわけでも無いのにそんなこと在るわけ
が無い」と信じきった私は「いつかミミズにかけてやろう」と思っておりました。
そんな在る雨上がりの昼下がり、路上でみかけたミ
ミズにここぞとばかりおしっこをひっかけてやりました。その瞬間「痛い」と飛び上がるほどの痛みを感じました。愕然とした私はその後原因を懸命に考えまし
た。
明らかに瞬間的におしっこを伝わって来たような感
じでした。まるでスイッチを入れたように・・・。でもそんなに瞬間に液体の流れを逆流して来る毒も細菌も考えられません。
で、私のたどり着いた仮説なのですが「電位差によ
る電流の発生」です。
ミミズにおしっこをかけると電気が発生するのでは
無いでしょうか。
場所が場所だけに微量の電流でも刺激は十分に感じられる
のでは無いでしょうか。
又体調等によるおしっこの成分や濃度の差で、何と
も無い人や激しく反応する人が現れる。
又は時期によリミミズには特定の成分を分泌する時
期が在るとすれば、その時期におしっこをかけると電流が発生すると言う事はあり得ないでしょうか。
とにかく瞬間的に反応する電気的な痛みで在ったと
深く記憶に刷り込まれております。」
|
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《情報その8》
2004/2/15
茨城の光るミミズの
発見者でもあるミートンさんから「ロン先生の虫眼鏡
3」(秋田書店)を紹介してもらいました。
この中でロン先生は
オチンチンが腫れた理由としてアリバチに刺されたためと説明していました。これはチョット調べてみる価値がアリそうです。 |
|
|
シマミミズの体腔液には毒性が! |
興味深いある話を小耳にはさみました。ミミズの背から出る液体は、動物の精子を殺すと言う話です。もう少し詳しく調べてみます。
昔の人はこの危
険性を知り、危険を避けるため「ミミズにオシッコをかけると・・・」の話を作ったのではと言
う「考えすぎ」の考えが浮かびました。
やはり、考えすぎのようです。英文でよくわからないのですが、Lysenin
(ミミズ Eisenia foetida の体腔液から離した新奇なタンパク質)は細胞膜で見いだされた種々のリン脂質の間でスフィンゴミエリン(
SM )に特別に結び付いて、細胞崩壊を起こす。とくに脊椎動物の精子で顕著というものです。
ともかく
ミミズのミズ鉄砲が直接、動物の精子を殺すと言うことではなさそうです。
以下の論文です。
J Exp Zool 2000 Apr
1;286(5):538-49 Related Articles,
Books, LinkOut
Lethal and non-lethal
responses of spermatozoa from a
wide variety of vertebrates and invertebrates to lysenin, a protein
from
the coelomic fluid of the earthworm Eisenia foetida.
Kobayashi H, Sekizawa
Y, Aizu M, Umeda M
Research Laboratory,
Zenyaku Kogyo Co., Ltd., Tokyo 178-0062,
Japan.
|
内容は、ほぼ間違いないようです。シマミミ
ズの体腔液から単離したlysenin(ライセニン)と命名された蛋白質は細胞膜の構成燐脂質のうち、スフィンゴミエリン(SM)に特異的に結合するため
膜の構造と透過性が変化する。このため赤血球膜血液では溶血がおき、精子は死亡するということです。
シマミミズの体腔液を直接動物に作用させた実験も行われたそう
です。ウズラ、マウス、ラットは10μl/kgの静脈注射で、魚類では0.4%以上で20分で死亡したそうです。また、ヒキガエルのオタマジャクシも
0.4-2.0%で約1時間で死亡したそうです。
ただ、フトミミズの体腔液にはこの致死作用は見られなかったそ
うです。
(以上の内容はミクロスコピア17巻3号、4号2000小林英
司「ライセニンの研究」に詳しく述べられています)
すくなくともシマミミズの背孔からじわっと出てくる、あの
黄色い体腔液には毒性があることは確かなようです。
フトミミズの場合はどうなのでしょうか。
考えられるのは
@何らかの未発見の毒性が有る。
A細菌のエッセンスが飛ばされる。
などです。
|
フトミミズが液を噴射するメカニズムを考える |
ある種のフトミミズが液を噴射するのは、
何度か見ているのですが、そのメカニズムを考えてみました。
まず、噴射の部位ですが、すべて尾部の背側からでした。
噴射の状況は、地表から土中にもぐろうとしているところを割り
箸でつついたときや、土を掘っていて半身だけミミズが見えたときなどです。このとき,ミミズは瞬間的に体を縮めていました。そのとき尾部の背側から、液を
5〜20センチの高さに噴射したのです。
全身が見えている状態で、刺激した場合でも体液が出てきます
が、この場合はジワッといったかんじで噴射にまでは至りません。この様子は、釣りをする人は釣り餌のシマミミズなどでよく見ることだと思います。
これらから、噴射は,水鉄砲のようにミミズが急に縮んだとき、
後部の孔から腺や体腔から液が出てきたのではと考えられます。
フトミミズの体に背には背孔といって体節ごとに孔があります。
この孔が体内に繋がっているのかどうか、体の中の液=体腔液が出るものか、繋がっている場合は背孔から出ていることが想像できます。しかし、この場合,背
孔は頭部を除き、ほとんどの体節にあるのでなぜ尾部だけかという疑問が残ります。そこで尾部にだけ別の孔があることも考えられます。
さらに、体液が一箇所に集中するとしたら、体の構造が体節間の
体液の行き来ができるような仕組みになっていなければなりません。特殊な腺があるとしたら解剖すれば、すぐに見つかるはずです。
いずれにせよ、調べたり実験すればわかることなので宿題にしま
す。
噴射ミミズ
2004/2/15
その名もズバリ 「噴射ミミズ」(Didymogaster
sylvaticus)と言うミミズがいるそうです。オーストラリアのサウス・ウェールズ州にいて粘液を60cmも飛ばし、「水鉄砲ミミズ」とも
呼ばれているそうです。この話は、渡辺弘之さんの「ミミズ 嫌われものの はたらきもの」(東海大学出版)という本に書かれていて、この本にはミミズに関
するおもしろい話が沢山載せられています。
また、このSquirter
earthworm(噴射ミミズ) Didymogaster
( Digaster ) sylvaticus Fletcher,
1886はニューサウスウェールズ
(New South Wales) の沿岸にいて濃い赤味がかった紫色をしていて、通常15から25cmの長さだが46cmあるものもいるそうです。
脅したりしたら体が縮み、圧力が増加して、液体のジェット墳が体
の背部の中央から後方にかけて並んでいる孔から発散されて、その高さは46cm以上は上昇することができるそうで、液体は塩と体の廃棄物で構成されている
ということです。
(http:
//www.burkesbackyard.com.au/homeより)
また、別のサイトでは、このミミズの液が目に入ったら刺す
ような激しい痛みが有るが、後遺症はないとも紹介されています。
http://ink.news.com.au/classmate/takchall/Worms/tkcharc_worms_intro.html
|
ミミズはどんな刺激で液を噴射するか |
ある種のフトミミズが液を噴射するのは
経験ではシャベルで掘っていたときなど強い機械的刺激を与えたときですが、水をかけただけでも出るのでしょうか。
また、ミミズを解剖などするとき、まず薄いアルコールで麻酔を
しますが、このときアルコールが濃いと全身から体液を出します。アルコールなど薬品の刺激で体液を出すことは間違いありません。
一方、われわれのオシッコには何が含まれているのでしょうか。
尿の成分を調べてみました。
尿の成分は重量割合(%)では
水分 95
尿素 2
Cl-
0.6
Na+
0.35
SO42-
0.18
PO34-
0.15
K+
0.15
クレアチニン 0.075
尿酸
0.05
NH4+
0.04
Ca2+
0.015
尿のpH平均値…5.86
このように、オシッコはほとんどが水分で、他に尿素などと
塩類のようです。
ミミズが水を含め、これらにどのように反応するかも実験で確かめ
られそうです。
|
ついに噴射の様子が映像に! |
先日、ある大学でシーボルトミミズが液を噴射する映像を撮ることに成功しました。
学生の飼育していたミミズにカラシの液を手に付けて塗ったところ見
事に噴射したそうです。その映像は何回か放映されているようで昨日(2005年9月18日)も放映されました。
映像は体中から噴水のように液を出しているのが見事にとらえられて
います。しかし、よく見ると噴射しているの
は背側でどうやら背孔からのようです。また、全身から一斉ではなく、刺激した場所を刺激した順番に出していました。体の中央付近の刺激のため、尾部からは
出ていませんでした。
ともかくシーボルトミミズが液を噴射することは誰も疑わなくなりま
した。真相解明に一歩近づきました。実は他
の大型のフトミミズも噴射するわけで、そのこととどのような刺激で噴射するか、細菌も含めミミズの液の分析、ヒトの粘膜に対しどの物質が刺激を与えるかな
どがわかれば「ミミズにおしっこをかけると腫れるというのは迷信だ、というのは迷信だった」ということが証明できます。 2005/9/19 |
画像は2005年
9月18日(日)午後7時58分〜9時48分日本テレビ/読売テレビ放映「未知の世界を撮りたい驚きマル秘映像ハンター!ドリームビジョン2」をキャプ
チャしたもの |
もう少しでわかる真相 |
状況証拠はそろい始めましたが、
まだ結論を出すのには早そうです。疑問な点が沢山あります。
ミミズを刺激すると体液を噴射す
ることがある
[確かなようだ ただしミミズの種類によって出方はだいぶ違うし、今のところ強くつついたり、カラシなど強い刺激を与えたときだけで、それも
いつもではない]
↓
オ
シッコをかける刺激でミミズが体液を噴射?
[ま
だわからない]
↓
ミミズの体液は子供のオチンチン
の高さまで飛ぶし、引っかかる
[十分考えられる ただし種類による]
↓
体
液が粘膜等を刺激する
[いまのところ種類によるが目に入ったら刺激があることはたしかなようだ]
↓
体液は粘膜を腫らす?
[腫れるかどうか、何が原因で腫れるかは不明、「バイキン」なのか炎症を起こす物質があるのか]
↓
以上がつながると
「ミミズにオシッコをかけると・・・・・オチンチンが腫れる」というのは迷信というのは迷信と言えます。
さらに捨てがたい説として上記の「証言と仮説その7」で紹介した takkunさんの電気説です。
じつは、ミミズには通常の状態でも体の部位によって電位差があります。ということは電気が流れるということです。電力量の多少はありますが電気ウナギなら
ぬ電気ミミズなわけです。
それこそ、刺激を与えたときには人が感じるほどの電気を発生しているかもしれません。また、ミミズは陽極への正の走電性があるといわれています。つまり電
位差があるとプラスの方へ移動しようとするそうです。電気と全く無縁というわけではなさそうです。
ミミズにオシッコをかけたときにオチンチンが腫れるということと、腫れはしないが衝撃が走ったということは別の原因かもしれません。また、腫れる原因のひ
とつとして医学的には定説の亀頭包皮炎があります。細菌の付いた汚れた手でオチンチンを触ったため、感染し炎症をおこすというもので、これは間違いない話
ですが、それだけではないのでは、というのが当"なんでも研究室"の説です。
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