Glossoscolecidae
ヒモミミズ科、Octochaetidae フタツイミミズ科、Lumbricidae
ツリミミズ科などの陸棲のミミズに見られる。Megascolecidae
フトミミズでは肉眼では確認できず皮膚内に埋没されていると考えられている。
体のどのあたりにあるか
食道の後部、砂嚢の前方で消化管中に突出し
ている。
石灰腺といわれるのは
この腺の内腔には2から6μていどの炭酸石
灰(炭酸カルシウム CaCO3)の粒が存在していることが多い。また腺は血管が集中している。
石灰腺の働きは
体内に吸収された余分な石灰(酸化カルシウ
ム、CaO) を排出するのと、消化管中に生成される酸を中和し消化を助ける働きがある。
もう一つの注目すべき機能
呼吸によって生成される炭酸ガスを石灰腺で
吸収し、石灰と結合させて排出する働きがあるという説がある。
参考にしたのは
動物系統分類学 第6巻 環形動物他 中山書店発行
新日本動物図鑑[上] 北隆館
その他の文献
The calciferous glands of the earthworm
Harrington NR (1889)
THE FUNCTION
OF THE CALCIFEROUS GLANDS OF EARTHWORMS
BY JAMES D. ROBERTSON, B.Sc.
Robert Donaldson Scholar, University of
Glasgow (From the Zoology Department, Glasgow, and the Sub-Department
of Experimental Zoology, Cambridge)
The Calcium
Relations of Selected Lumbricidae
T. G. Piearce
The Journal of Animal Ecology, Vol. 41, No. 1
(Feb., 1972), pp. 167-188
doi:10.2307/3511