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ドリアン 
(Durian, Durio zibethinus Murr. パンヤ科)

参考写真で食べたドリアンではありません
●2000年11月21日ドリアン騒動
 とある会社の昼休み、とある人の差し入れ。
二重三重と厳重にチャック付きビニール袋で梱包してあるが、それでも甘いフルーツ の香りがしてくる。
   袋を一つ空けるごとに臭いがきつくなる。
 どこかでかいだ匂いだ。思い出せない。
 中から出てきたのは、とげのある分厚い皮に、クリーム色の果肉が載ったドリアン だ。
  その味は、クリームのようでもありシャーベットのようでもあり何ともいえぬおいしさだった。以前食べたことがあるような味だったが、いつどこで食べたのか 思い出せない。ドリアンは初めてのはずだが。
 回りの人は、対極の反応だった。臭いだけで寄り付かない人と、寄ってきて食べる 人とである。面白いのは、ブルーチーズが駄目な人は、ドリアンもだめなようだ。いずれにせよビルのフロアー全体が脳細胞にこびりつく臭いであふれた。飛行 機の機内持込禁止がうなずける。
 この臭いは、面白くて印象だけが残り、臭いの本体の記憶は無くなる。しかし、何 か似た臭いに遭遇するとすぐに思い出す。栗ほどの大きさの残った種も食べられるそうだが、ここは我慢をして水苔に植えて簡易温室に入れる。ただ20メート ルの大木になるそうだが、まずは芽が出るかどうか?


 
 

2000年11月初めての挑戦
 

●2000年12月9日
 種の様子を見てみました。3つの種のうちの一つでは写真のように太い根のような ものが伸びてきていました。他の一つも少し根がのぞいています。
●2001年1月8日
三つの種のうちの一つは、種が柔らかくなり、中身が溶けていました。一つは、失敗 です。

●2001年1月 14日
 根なのか芽なのか自信がなくなってきました。根と思っていたものの根元は2本に 分かれているし、先端からは、より小さい根か芽が出てきました。


●2001年2月2日
なんということでしょう。せっかくの根・芽が折れてしまいました。ふわふわのミズ ゴケだったので折れたのでしょうか。固めの培養土とか軽石の細粒材がいいのかもしれません。
残念!!!!
 
 

(後日判明しますが真相は折れたのではなく芽が出てきていたのです)


 
 

2001年5月二度目の挑戦

●2001年5月4日
当分手に入らないだろうと思っていたドリアンの種がやってきました。シンガポール に行きトロピカルフルーツを食べ、その種を持ち帰えってきた"みー"さんに頂いたものです。すでに芽・根が出ています。こんどは折らないように気をつけよ う。
●2001年6月 3日
ドリアンを植えた鉢に、なにやら双葉が顔を出しました。種は複雑な構造の発根、発 芽をしているようで、鉢の土が盛り上がったりしていますが、今回はのぞかないで、じっと待ちます。


●2001年6月9日
種の植えてあるところが盛り上がりなにやら出てきました。芽とこれとの関係は?
●2001年6月23日
どんどん盛り上がってきます。

●2001年6月30日
 やっと、すべてが明らかになりました。先日出ていた芽は別の植物でした。そし て、アーチ型の細いほうの先が今朝方、タネ本体から離脱し、アーチの先から、もやしのようなものが出てきました。そしてその先には葉がニ〜三枚出ていま す。2月のトライで折れたと思っていたのは、じつは、成長の途中だったのです。
 朝、下を向いていた芽は、数時間で水平になりやがて直立してきました。
とりあえず、発芽成功!
●2001年7月8日
●2001年7月20日
●2001年9月2日
背丈は、40センチメートルほど。腰は曲がったままです。何時伸びるのでしょう か。
●2002年4月
簡易温室の扉が強風で開きっぱなしになり低温になり枯れてしまいました。
残念!!

 

2003年9月三度目の挑戦

●2003年9月27日
三度目の正直!
またまた挑戦です。ちょっと小ぶりだがりっぱなドリアンの種を植えました。

●2003年10月4日
ちょうど一週間で一つの種にりっぱな根が出ていた。


●2003年10月11日
水苔から土に植え替えた。
そのとき根の実体が判明。(写真左)
 一方、もう一つの種は柔らかいので中を開けてみたらもぬけの殻だった。(写真 右)

●2003年10月26日
土に植え替えてからはじめて首を出した。まだ芽は出てこない。前回と同じペースで 成長している。

●2003年11月13日
さすがに冬の成長はゆっくりペース。まだ顔を出さない。

●2003年11月22日
13:54
アーチの下は左が根で、右が種。種側が割れて茎らしきものが見える。その先に芽が あるのだろうか。


●2003年11月23日
10:11
どっこいしょ〜
それて゜も芽は出てこない。

●2003年11月25日
20:33
種からスッポリ抜けて芽が現れました。

●2003年11月29日
14:40
芽が少しずつ起きてきた。


●2003年11月30日
12:40
相変わらずスローペース
●2003年12月
なんと、今度は温室のビニールが破け、最低気温が2℃まで下がって枯れてしまっ た。
何度目の失敗かもう忘れてしまった。




2011年7月四度目の挑戦
●2011 年7月9日
 ショッピングモールで水苔を買いその後、
珍しいトロピカルフルーツはないかとブラっとスーパーの果物売り場に行きました。するとなんとドリアンがあるではありませんか。
 しかも、定価3千数百円のものが398円となっていました。
 どうやら熟れ過ぎて、割れてしまったのでこ の値段のようです。
 賞味期限も本日限り。
 ラップに包まれてはいましたが、強い臭いがしています。
 このにおいにちょっとためらいましたが、水苔に超低価格、梅雨明け宣言と条件がそろいすぎました。
 持ち帰ったのは言うまでもありません。
 果肉もたっぷり、臭いもプンプン、脳髄に浸 み渡る匂いです。
 ドリアンは、好きな人と駄目な人が極端なの はいつも通りで、息子以外の家族で食べました。
 果物というよりも、濃厚なケーキという感じですが美味しく頂きました。満腹です。
 さっそく種をきれいに洗い、水苔に埋めまし た。
 これで1カ月もしたら芽が出てくるはずです。
 今度こそ、失敗しないよう頑張らなくては。

●2011 年7月23日
6個の種のうち5個に根が出てきた。ここからがドリアンの種の面白いところで、さてどこから芽が出て くるでしょう。
●2011 年7月30日
種と根の根元が今にも外れそうになっている。


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