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なんでも研究室 
ヒキガエル あれこれ

 春が近づくと毎年決まって、山からヒキガエルが池に下 りてきて卵を産み、その卵はやがて、おたまじゃくしとなります
 さて、この冬眠していたヒキガエルがなぜ一斉に池に集まれるのでしょうか観 察結果から考えてみることにしました。
1996年から16年間の観察結果は・・・・

場所は神奈川県鎌倉市最北部にある通称、石原の谷戸(やと)で 周りを山に囲まれた谷に溜池があります。現在は水は溜められていませんが池の底に小川ができて、ここにヒキガエルが集まってきます。



 
確認日
観察日記・写真
1996年
2月28日
 
1997年
3月12日
ヒキガエルの産卵
1998年
3月  7日
かえる合戦

13日
 ヒキガエルの卵
  
28日
オタマジャクシ
1999年
詳日不明で2月20日から4月4日の間
2000年
3月30日
石原谷戸のヒキガエル
2001年
3月20日
ヒキガエル
2002年
3月18日
 
2003年
3月26日〜28日
ヒキガエルの卵

4月13日
オタマジャクシ
2004年
3月13日
今年は少し早い
2005年
3月13日から17日
まだ寒いけど

4月9日
オタマジャクシ
2006
3月11日 石原谷戸のヒキガエル
2007年            
3月12日から15日                       
 今年は迷っただろう
2008年          
3月20日はじまる   たった3匹だが・・・
 (後でわかったが始まりは16日。20日は終期だった)
            3月30日                             20日に3匹のカエルを見たが翌日には卵も無く、他のカエルの姿も無かった。
その状態は、10日たっても変わらず、ついに2000年の最遅記録を更新しそうだ。雨が少ないわけでもなく、気温もそれほど低くは無いが、どうしたのだろ うか。

4月5日  真相が判明しまし た。カエルたちは、今年は、いつもの、ため池ではなく、その下流の小川や休耕田の水溜りに卵を産んでいました。すでに沢山のオタマジャクシがいました。
農作業をしていた、すぐ近くに住んでおられる方に聞いた話を総合すると、3月16日(日)の夜から20日にかけて産卵が行われたようです。例年に無く沢山 のカエルが家の周りに出てきてうるさくて眠れないほどだったそうです。


4月12日  8日(火)に80mm近い雨が降ったので、オタマジャクシが流されていないか、水溜りに行って見 ました。
2009年
3月14日  他の地方では、 とっくに産卵が終わっているのに、鎌倉の石原谷戸では今日から始まった。
2010年
4月4日   4月になっても、谷戸池やその下流でもカエルや卵・オタマジャクシが見当たらない。一体どうしたのだろうか。

2011年
4月17日 3月30日ころ休耕田に産卵したようです。2008年以降、ため池には産卵しなくなりま した。



さて、カエルは一体、何を目安に池に下りてくるのでしょうか?
 
 

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