|
あるとき本物の能管を見ること
ができました。手に持った第一印象は「重い」でした。篠笛と違い、胴は太いし、頭の部分には重しが入っているからです。
|
|
入れ物(笛筒)も、立派な塗り
と柄がほ
どこされ(蒔絵)、これだけでも鑑賞の価値があります。
|
|
頭の部分の下側には、蝉と呼ば
れる装飾が施されています。
|
▼能管は、見かけ以上に造りが複雑です。3本の竹が繫がれて成り立っていますし、さらに内
部が少し細く絞っている部分があります。この加工が難しく、時間がかかる工程でした。
なんとか出来上がった最初の作品が下の写真のもので、能管を吹く人に鳴らしてもらいましたところ、「まあよく鳴るんじゃないですか」と不合格とはなりませ
んでした。
|
|
▼二本目の作品で、さらに工程が増え、糸を巻いてある部分には薄い木板を巻いていますし、
穴のある位置は、胴を少し削って指の当たりが良いようにしています。
|
|
|
さらに今回は、黒檀で蝉を付け
ました。
残念なのは、巻いてあるのは木綿糸で本来は、樺の皮だそうで、重厚感がありません。どうすれば手に入るか今後の課題です。
|
|
|最初のページ| |前のページ| |次のページ| |