神奈川県鎌倉で飼育したホタルミミズと定点観察の結果からホタルミミズの一生を考えると
(2012年)
8月や9月には見つからないホタルミミズも、10月中下旬には体長1センチそこそこの幼体が見つか
り
ます。12月にもなれば環帯ができた成体がいます。
3月から5月にかけては、体長も大きいものでは6〜7センチメートルにまでなっています。また、このころには環帯が肥厚し色も濃くなり柿色になっていま
す。したがって、このころ産卵していると思われますがまだ卵包を確認していません。
飼育下でも野外でも6月末から7月にかけて、姿を見なくなります。そして、また10月中下旬に幼体が見つかります。夏に成体のまま、地中深くもぐってい
ることも考えられましたが、秋に見るホタルミミズで成体や大きな個体を見ることはありません。
よって、ホタルミミズは卵包から死亡まで約1年半の一生と思われます。
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