林道を横断していたミミズ
北隆館「新日本動物図鑑」(上)記載の特徴と一番近いのはいいずかみみずPheretima
iizukkai
他の文献で一番近いのはた
かおみみずPheretima
atrorubens sp.nov
最新(2006年)の学説ではAmynthas
fuscatus (Goto
& Hatai,1898) イイヅカミミズのようです。
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●2000年10月22日
神奈川県の丹沢の、大山林道を自転車で走っていた時のことです。
なにやら見慣れぬ相当デカイミミズが側溝にいました。長さは30センチ以上はありました。
頭は濃い緑青色で扁平なのです。体の中央部に環帯があり(普通は前のほうにある)下半分はアズキ色でゲンキがいいのです。はじめ、新種のミミズで、頭は
車にでも轢かれてペッチャンコになったのだろうとおもい、写真を撮ろうと、道路に引き上げよく見ると、どうも何にかが、ミミズを頭から飲み込んでいるので
した。ヒルがミミズを食べているところだったのです。チョット引っ張ってみましたら、ズルズルとミミズの頭が出てきました。
このミミズも普段見たことの無い種類です。
再び自転車に乗りしばらく行くと、今度は同じ種類のミミズが林道を横断していました。ふとみると脇の側溝にたまった落ち葉の上にもいました。 |
(写真をクリックすると大きい写真が見れます)
このミミズは、体長14と20と25センチ前後、太さは8〜10ミリ程度。背はアズキ色、頭部の背はブドウの巨峰の色(黒い赤紫)腹面は明るいアズキ色で
す。環帯の色もアズキ色のやミルク色。
一番の特徴はドーナツ状の性的乳頭突起が9対もあることです。片側が9個、反対側は7個のもいました。雌性生殖孔も二つあるのが一匹、他は一つでした。
受精嚢孔など環帯より上の特徴は見当たりません。体節数は108か109。
捕まえようとすると、大きい図体にもかかわらずヘンイセイミミズのようにはじけたバネのようにピンピン逃げ回りました。
さて何というミミズでしょう?体節数が図鑑とは違いますが(図鑑は137位)、性的乳頭状突起の位置(18節から26節まで)と数が一致するので一番近
いのはイイズカミミズでした。
大山林道の他、同じ神奈川県内の七沢の山でもよく見かけます。
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