★ミミズの動き・スピード 

なんでも研究室 
ミミズあれ これ

ミ ミズの動き 
ミ ミズのスピード
 

★ミミズを捕まえようとすると・・・・・ 巣穴に逃げるスピードは 

 巣穴から体を出しているミミ ズを捕まえるのは難しく、そのすばやさはちょっとしたものです。 
 巣穴から乗り出しているミミズの引っ込む速さはど のくらいだろうか?
どうすれば測れるだろうか。考えた末、ビデオに撮る のが一番簡単なことに気づきま した。
 東京は新宿にいたミミズで測りました。メジャーを ミミズと平行に置き、引っ込む 距離を出し、刺激を与えてから巣穴に引っ込むまでの時間をビデオ編集ソフトで測ってみました。

最も早かった ミミズは、引っ込んだ距離3セ ンチ、時間は4/30秒でし た。 一 秒間だと22.5センチメートルのスピードで す。 

★ミミズの地表での移動方法
ミミズの地表移動 三態
 ミミズが地中ではなく地表で移動しようとするときは、およそ3通りの動き方をします。

第一は、よく見る動きで、伸び縮みして進んで行く方法です。じつは、ミミズには毛があり、これ を出し入れして引っかかりをつくり移動します。この毛は剛毛といいますが、紙の上でミミズを這わすとカサカサと音がします。これは剛毛の紙をひき掻く音で す。
  この場合のミミズの動き方を蠕動運動といっている場合もありますが、「伝播性の収縮波を形成する運動」だという限りではあたっています。しかし、その波動 はミミズの前後を往復していたり、胃腸などのように輪状収縮が口側から肛門側へ移動する運動のようであったり色々な動きをします。下の動画では尺取虫の運 動(looping movement)のような動きになっています。尺取虫は背を曲げて後部を寄せ、後部を足がかりに前部を前進させますが、このミミズではこれを体節の伸縮 と剛毛の出し入れによって 行っています。
 
伸 縮して進む様子

第二は、ヘビと同じようにクネクネと蛇行して 移動する方法で、草むらや枯葉の中ではすばやい動きになります。 この場合、剛毛をどうしているのかは、まだ観察していません。ひょっとしてヘビのうろこのような働きをしているかもしれません。
蛇行して進む様子

第三は、捕まえ ようとしたときなどに見られる、ピンピンと飛び跳ねるような動きです。
ちょっと見ただけでは、地表に置かれた魚のように左右に体をそらして動いているようですが、これでは同じ場所で跳ねるだけになります。
じつはミミズの場合はもっと複雑で移動できる動きなのです。
体全体を首を回転するような動きで回転し、すばやく移動します。この動き方についてはこちらに詳し く書いてあります。
飛び跳ねて動く様子

★ミミズの穴の掘り方   シマミミズの場合
 地表からトンネルを掘り始めるとき、まず体の 先端を細くして尖らせます。そして力づくで地面に突き刺します。もちろん地面の柔らかそうなところや割れ目を探します。
 突き刺して、少し進むと今度は、その体の先端部を膨らませます。こうして体の幅より少し広めのトンネルが出来上がります。さらにこのトンネルを"足がか り"にまた先端部を細く尖らし突き進みます。そしてまた、膨らましてトンネルを広げます。
 この繰り返しで穴を掘っていきます。トンネルの壁はミミズの体液で塗り固められるようです。

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