色々検討
すべき課題 整理途中(2025年11月27日現在)
1.
シジュウカラの鳴き声の構成は要素音(note)の集合としての音節(syllable)があり、これを単語とした場合、単語と単語をつなげて一つの音節
となっているいわば熟語まで確認できたが、さらにこれらから文章までは確認できていない。
2. 二重分節(double articulation / duality of
patterning)があるといえるか
3. 分解可能な要素音がある
要素音と要素音は無音で仕切られているが、要素音の中には[/P8u//Y/]の単語を構成している/Y/のように母音と子音の音素がひとつながりにな
る
ような人間の音素
(Phoneme)に似た2個の要素音で構成されるものがいくつかあった。/Y/は音が途切れることはなく無音が挟まってはいないが単独に単語に使用され
る2要素音に分解可能で人間の音素のような構造になっている。
また、単独に使われることを確認ができていないが無音を挟んでいないが、2つの音に分解が可能な要素音が多く有りより複雑な音の構成の可能性がある。
(図−52)
4. 音素(Phoneme)の条件を満たす可能性があるか
単語の中には、例えば3つの要素音のうち2つは同じ要素音で位置も同じで、一つの要素音だけ違いなおかつ意味も違う場合、これらの要素音は言語における
音素
(Phoneme)といえるのではないだろうか。ただし、現在は意味の違いを確認できていない。(図−53) (図−54) (図−55) (図−56)
以上の使用状況や意味についてはデータ不足のため確認できず今後の課題となる。
5.
類似の要素音が個性なのか違う用途なのかの区別が難しい。とくに数個の要素音で組み立てられている単語で1つの要素音だけ類似の要素音が使われている場合
で以下の条件をすべて満たしている場合に別要素音とした。なおコサイン類似度では9以上と同一とみなされてしまう。
・複数回同じ単語で使われている、・別の単語にも使われている、・毎年使われている、・幼鳥でなく成鳥
例えば
(図−57)で [/P8m//S//T//P8m/]
[/P8//Sr//T//P8l/] の/S/と/Sr/は違う語か同じかを見分けるのが難しい。
6.
個体別、個体群別、地域・地方によってどれだけ違ってくるか 中国の河南省のシジュウカラの警報鳴きの音声(単語や要素音)とは類似性が高い。またヤマガ
ラ
とも類似する点がある。
7. ヤマガラ、メジロ、スズメ、シジュウカラの順位だが、序列・格付けの認識方法 瞬時に何を見分けられるのか
8. 音響上の種間識別、個体識別は鳥同士でどのように行われているか。
9.
/Hi/は頻繁に使われ個体によってスペクトログラムの細部の形が違っているため個体識別ができる可能性がある。同様にサエズリも可能性がある。
10.
主に営巣中のペアのコミュニケーションでつかわれる波型の波形がオス同士でも一方が羽根を震わすポーズをとることがある。
11. 生殖時期のペアの鳴きかわしはペアごとに固有の音で行っていたがサンプルが2ペアしかなく確定的でない。
12.
単語構成では単に要素音を一定順序で並べただけでなく要素音と要素音の間の無音時間がそれぞれ決まっていて、結果的にリズムを持っている。どのような規則
により無音の位置が決まっているかは今後の課題。
(図−58)で前から3つの要素音の間の2つの無音時間は1要素音分だが、3要素音目と4要素音目の間の無音は半要素音分。要素音の形態自体は完全ではな
いが孵化
後2か月前後の若鳥の単語もリズムができている(図−59)。
13.
単語を構成する要素音間の無音には長短3種あり、これも単語を識別認識するには要素音と同じ扱いをする必要がある。
14.
単語と別の単語を直結し熟語としても使われることがある。また、連結せず、単語と単語の間にやや長い無音状態があるが定型的に使われる単語の組み合わせが
あり、文章として機能している可能性がある。
15. 生物学的な音声信号(Acoustic signal / Vocal signal)。
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