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巨大ミミズ を探す

なんでも研究室 
ミミズあれ これ
 ギネスブックには○○メートルのミミズが載っているとか オーストラリア には大きなミミズがいるとか結構大きなミミズの話が話題になりますね。
そこで大きなミミズの調査です。
  
日 本で大きいミミズ
  国 内で大きいミミズは長さでは、 ジュズイミミズ科のハッタミミズDrawida hattamimizu だと言われています。2015年2月現在で確認できる最長記録では96センチメートルもあります。
 長さ太さ共に 大きいと言われてい るのがシーボルトミミズです。太さは15ミリメートル長さが25から30センチです。
  当研究室で採集したノラクラミミズは ぶら下げた状態では30センチ以上になります。
 また、四国徳 島のムー ンさんちのミミズ50センチ
はあります。さらに湯河原で発見されたミミズはそれ以上のようです。
  最近奈良で発見されたミミズは標本にした状態で50センチメートルくらいはあるので、生きているミミズは2,3割は大きいので確認できる日本で一 番大き いミミズといえます。特に体重では間違いなく日本で最大といえます。新種で記載(登録)されるのも時間の問題です。


各 地から寄せられた大 きなミミズの情報
確 認されてい る日本で最大のミミズはハッタミミ ズとシーボルトミミズということになっていますが、実は未確認の大きなミミズがいることは確かなようです。寄せられた大きなミミズの情報を紹介します。



速報 与 那国島にいる大きなミミズ
   栃木県立博物館の南谷幸雄さんが以前、与那国島で大きなミミズを採集しましたが正式な登録(記載)には数頭のミミズが必要ということで2019年5月に十 数人による調査が行われました。その結果はこちらへ。

タイのメコン川岸にいるメコンフトミ ミズ

文 献によると

倭漢三才図絵】 
正 徳二年、西暦1712年※寺島良安著の百科事典、倭漢三才図絵(和漢三才図会)では

『近頃丹波柏原 遠坂村大風雨の後、山崩れ、大蚯蚓二頭を出す。一つは一丈五尺、一つは九尺五寸なり。人、奇物となすなり。』
丹波遠坂というと現在の兵 庫県丹波市青垣町遠阪ということでしょうか
一丈は3.03 メートル、一尺は30.3センチメートル、一寸は3.03センチメートルですから4.5メートルの ミミズが出たとの記録となります。
※江戸幕府第6代将軍徳川 家宣(とくがわ いえのぶ)(在職:1709年 - 1712年)のころ

今世 開卷奇聞
  ま た明治時代にまとめた書物に甲賀では五尺以上(約1.5m)のミミズがいたとの記録 があります。それは、下山忠行編輯の「今世 開卷奇聞」(明治20年1 月)に『驚クベキ大蚯蚓』という一文があり、そこには『江州甲賀郡岩室村ト云へルハ甲賀南隅ノ山間ニアリテ昔ヨリ同村ノ田面ニハ、大蚯蚓ヲ生スルコトアリ 去レ共土人ハ常ニ目ニ慣レテ怪シトモ思ハザリシガ近来ニ至リテハ殊ニ肥大ナル蚯蚓ヲ生ジ其長サ五尺餘モ有リテ作物ノ根ヲ穿チ田畑ヲ害スルコト甚ダシケレバ 之ヲ退治セント種々工夫ヲ凝セドモ夥多ノ蚯蚓ニテ容易ニ撲滅スル能ハザリシトカヤ』と記されています。
 江州甲賀郡岩室村というと現在の滋賀県甲賀市甲賀町岩室にあたるようですが、ここは、鈴鹿山脈の琵琶湖側の麓にあり豊かな水を利用した農業が盛んだった ようです。
そこにいたミミズで五尺というと約1メートル50センチにもなります。
 このあたりは遥か昔には琵琶湖の湖底だったそうです。また、
甲賀町を流れる野洲川は琵琶湖に流れ着きます。これらから「驚クベキ大蚯蚓」は、琵琶湖周辺で発見されているハッタミミズかもし れないと思います。


世界 で大きいミミズ

  世 界の記録で大きいミミズは南米 やオーストラリアのミミズだそうですが、直接行ってデジカメに撮ってくる予定です(願望です)。これは、何時になるかわかりませんので本を見てみました。 ざっと探して一番大きいのはギネスブックの記録で南アフリカにいるMicrocaethus rappi というみみずで6m70cmあったそうです。そのほか「ミミズのダンスが大地を潤す」渡辺弘之著 研成社 には多くの記録が紹介さ れています。


ミミ ズの大きさに限界はあるのか無 いのか

 上 で紹介した「ミミズのダンスが 大地を潤す」渡辺弘之著 研成社 には伝説のミミズとして長さ45・7メートル、胴回り4・57メートルのミンホカオ(Minhocão ポルトガル語の発音ではミンオケウ)というミミズが紹介されていました。 小学校の校庭いっ ぱいの長さがあり、計算すると直径1・45メートルの超巨大ミミズです。
 ミミズの太さ には呼吸の方法から 限界があるという説があります。心臓など循環系はあるが肺などの呼吸系をもたない動物では、空気中の酸素の拡散により、体表面から酸素を取り込みことから 体の太さは13ミリメートルが限界だそうです。(本川達雄著中央公論新社刊「ゾウの時間ネズミの時間」)
 一方、確認していない論文ですが、ミミズの血液中のヘモグロビン(血しょう中にエリスロクルオリン (erythrocruorin) が溶けてる)は酸素不足や濃度の高い二酸化炭素に対応できるようなっているという研究があるようで す。そうだとすると、少ない表面積でも呼吸ができますので体が太くても対応できることになります。
 さらに、これも未確認ですがミミズは無酸素状態でも体内で酸素を作り出せるという研究もあるようです。こうなると13ミリ限界説は崩れ、巨大ミミズの存 在も否定できなくなります。


 

     大きなミミズに関す る情報がありましたらメールかゲ ストブックにお寄せください。


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